「ふわふわの長毛種の猫を飼ってみたいけれど、お手入れや性格が気になる…」
そう思う方もいるかもしれません。
実は、初心者でも飼いやすい長毛種の猫がいるんです。
この記事では、初心者に人気の長毛種5選とそれぞれの特徴や性格、
初心者でも飼いやすいポイントについてわかりやすく解説していきます。
猫の長毛種ってどんな猫?特徴と魅力がわかる3つのポイント

- 長毛種の猫とは?短毛種との違い
- 長毛種ならではの魅力とは?
- 長毛種の猫の性格的な傾向
長毛種の猫とは?短毛種との違い
猫の「長毛種」とは、その名の通り被毛が長く、やわらかくてふんわりとした毛を持つ猫のことを指します。一般的には、毛の長さが5cm以上ある猫が「長毛種」とされます。これに対して「短毛種」は、比較的短い毛で被われており、お手入れの手間が少ないのが特徴です。
長毛種は、その毛並みの美しさから「見た目の華やかさ」を求める人に人気があります。また、冬場は特に触り心地がよく、膝の上で丸くなる姿は癒しそのものです。ただし、抜け毛が多く、毛玉ができやすいので、定期的なブラッシングが必要になります。
長毛種ならではの魅力とは?
長毛種の魅力は、なんといってもその見た目の美しさと、個性的な存在感です。毛の色や模様のバリエーションも多く、まるでぬいぐるみのような姿をした猫たちは、多くの飼い主の心をつかんで離しません。
また、長毛種の猫は性格的にもおだやかな子が多く、落ち着いた暮らしを好む傾向があります。抱っこを嫌がらず、スキンシップを楽しんでくれる子も多いため、「猫とたくさん触れ合いたい」と思っている方にはぴったりです。
長毛種の猫の性格的な傾向
もちろん猫の性格は個体差がありますが、長毛種には共通して「おっとり」「人懐っこい」性格の子が多い傾向があります。特に代表的な長毛種であるラグドールやペルシャは、静かで甘えん坊な性格として知られています。
一方で、メインクーンやソマリのように活発で好奇心旺盛なタイプもいます。そのため、飼い主がどんな猫との生活を望んでいるのかによって、選ぶ猫種も変わってくるでしょう。性格の傾向を知っておくことで、自分に合った猫との暮らしが見つかりやすくなります。
初心者に人気の長毛種5選【性格・特徴】

- ペルシャ:優雅でおとなしい猫の代表格
- ラグドール:抱っこ好きで穏やかな性格
- メインクーン:大型でフレンドリーな猫
- ノルウェージャンフォレストキャット:寒さに強く穏やか
- サイベリアン:愛情深く「犬のような猫」
ペルシャ:優雅でおとなしい猫の代表格
ペルシャは、ふわふわの長い毛とつぶらな瞳が特徴的な、世界的にも人気の高い猫種です。性格は非常におとなしく、落ち着いた環境を好みます。走り回るよりも、ゆったりとした時間を楽しむタイプなので、静かな暮らしをしている家庭にぴったりです。
手入れは少し大変で、毎日のブラッシングが必要ですが、そのぶん見た目の美しさは格別です。猫との穏やかな時間を大切にしたい人には最適な長毛種です。
ラグドール:抱っこ好きで穏やかな性格
ラグドールは「ぬいぐるみ(ラグドール)」の名の通り、抱っこされると体を預けるように脱力する不思議な猫です。とても穏やかで人懐っこく、子どもがいる家庭でも安心して飼える猫種として人気があります。
毛は長いですが絡まりにくいため、ペルシャよりもお手入れが楽です。甘えん坊で静かな性格なので、猫とのスキンシップを楽しみたい初心者におすすめです。
メインクーン:大型でフレンドリーな猫
メインクーンは「猫の中の犬」とも言われるほど、賢くて人との距離が近い性格が魅力です。体は非常に大きく、成猫になると7〜10kgにもなることがありますが、その見た目に反して性格はとても優しく、社交的です。
遊び好きで活発な面もあり、しっかりと構ってあげられる人に向いています。大きめのスペースを確保できる家庭であれば、初心者でも十分に飼いやすい猫種です。
個性派好きにおすすめ!珍しい長毛種の猫7選

- ソマリ:活発でスリムな長毛タイプ
- スコティッシュフォールド(長毛種):折れ耳×ふわふわ被毛
- チンチラ:美しい銀色の被毛と上品な雰囲気
- トルコアンゴラ:シルクのような毛と神秘的な魅力
- バーマン:神秘的な青い目と優しい性格が特徴
- セルカークレックス:カーリーヘアが特徴の個性派
- ヒマラヤン:ペルシャ×シャムの上品でエキゾチックな猫
ソマリ:活発でスリムな長毛タイプ
ソマリは、アビシニアンの長毛タイプで、キツネのようなシルエットとキラキラした目が印象的な猫です。非常に活発で好奇心旺盛な性格で、家の中を走り回ったり、飼い主と遊んだりするのが大好きです。
賢く、人にもよくなつくため、コミュニケーションを楽しみたい人にぴったり。長毛といってもそこまで毛量が多くないため、お手入れもしやすいのが魅力です。
スコティッシュフォールド(長毛種):折れ耳×ふわふわ被毛
スコティッシュフォールドといえば折れ耳が特徴ですが、長毛種の子はふわっとした被毛との組み合わせでさらに個性的な見た目になります。性格は穏やかで、あまり鳴かず、落ち着いて過ごすのが好きなタイプです。
人との距離も近く、甘えん坊な子が多いため、飼い主にべったりな猫を求めている人にも向いています。長毛タイプは流通が少ないため、出会えたらラッキーな存在です。
チンチラ:美しい銀色の被毛と上品な雰囲気
チンチラはペルシャの派生種で、銀白色の美しい毛並みと透き通るような瞳が魅力です。その優雅な見た目から“猫の貴族”と呼ばれることもあります。
性格は静かで控えめながら、人のそばにいることを好みます。ペルシャと同様に、毎日のブラッシングが必要ですが、それだけに飼う喜びもひとしお。見た目重視の方にはとてもおすすめです。
トルコアンゴラ:シルクのような毛と神秘的な魅力
トルコアンゴラは、白くて長いシルクのような毛と、青や金、オッドアイの神秘的な瞳が特徴です。とてもスリムな体型で、動きも優雅。起源はトルコで、世界最古の長毛種とも言われています。
性格は賢く社交的で、人との関わりを楽しみます。猫らしいツンデレな面もあり、自由気ままに振る舞う姿も魅力の一つです。
バーマン:神秘的な青い目と優しい性格が特徴
バーマンは、「聖なる猫」とも呼ばれる神秘的な雰囲気を持つ猫で、白い手足と青く輝く瞳が特徴です。性格は非常に優しく、家族全員に愛情を示してくれます。
毛は長めですが絡まりにくく、手入れはそこまで難しくありません。穏やかで人懐っこいため、初めて猫を飼う方にもおすすめできます。
セルカークレックス:カーリーヘアが特徴の個性派
セルカークレックスは、珍しい「巻き毛」の長毛種として知られています。まるでパーマをかけたようなふわふわの毛が最大の魅力で、被毛はシルクのように柔らかです。
性格は穏やかで落ち着いており、人懐っこさもあります。珍しい見た目と穏やかな性格のバランスが取れており、個性を重視する飼い主さんにぴったりの猫です。
ヒマラヤン:ペルシャ×シャムの上品でエキゾチックな猫
ヒマラヤンは、ペルシャの毛並みとシャムのポイントカラー(顔や耳の色)が組み合わさった美しい長毛種です。見た目は上品で、ブルーの瞳が印象的です。
性格はややマイペースで、甘えん坊な一面もありつつ、自分の時間も大切にするタイプ。落ち着いた空間で、一緒にゆったりと暮らしたい人に向いています。
猫の長毛種を飼う前に知っておきたい3つのこと

- 抜け毛の量と掃除の手間について
- 生活スタイルに合うかチェックしよう
- 飼育にかかる費用と準備
抜け毛の量と掃除の手間について
長毛種を飼ううえで多くの人が気にするのが「抜け毛」です。長毛種は毛が長く柔らかいため、短毛種に比べて毛が舞いやすく、家具や洋服に付着しやすくなります。季節の変わり目には特に毛が抜けやすく、こまめな掃除が必要です。
また、毛が絡まりやすいため放っておくと毛玉になってしまうこともあります。毛玉は皮膚トラブルの原因にもなるため、日々のブラッシングが欠かせません。掃除や手入れの手間を受け入れられるか、自分のライフスタイルと照らし合わせて考えることが大切です。
生活スタイルに合うかチェックしよう
長毛種の猫は、比較的落ち着いた性格の子が多いですが、中には遊び好きで運動量が多いタイプもいます。性格や活動量に合わせた生活空間の確保が必要です。例えば、メインクーンやノルウェージャンフォレストキャットのように大柄で活発な猫には、キャットタワーや広めのスペースが必要になることも。
また、外出が多く構ってあげる時間が少ない方や、掃除やブラッシングに時間をかけられない方には、比較的手がかからない猫種を選ぶことも重要です。自分の生活スタイルに合った猫を選ぶことで、無理のない猫との暮らしが実現できます。
飼育にかかる費用と準備
猫の長毛種を飼うには、初期費用と継続的な維持費がかかります。初期費用には、キャリーケースやトイレ、ケージ、爪とぎ、フード、ワクチン、そして猫自体の価格も含まれます。特に純血種の長毛猫は価格が高めに設定されていることが多いため、事前に予算を確認しておきましょう。
また、毎月のフード代や猫砂、健康診断やワクチン接種、必要に応じてペット保険への加入も検討が必要です。長毛種の場合は、トリミングやグルーミングサロンを利用するケースもあるため、その分の費用も想定しておくと安心です。
初心者でも安心!長毛種のお手入れ方法3選

- ブラッシングの基本と頻度
- シャンプーやトリミングの必要性
- 抜け毛対策に役立つアイテム紹介
ブラッシングの基本と頻度
長毛種にとって、ブラッシングは欠かせないケアのひとつです。ふわふわの毛は絡まりやすく、放っておくと毛玉ができてしまいます。毛玉は皮膚を引っ張って痛みや炎症の原因になることもあるため、予防がとても大切です。
基本的には1日1回のブラッシングが理想ですが、抜け毛の少ない季節は2〜3日に1回でも問題ありません。子猫の頃から慣らしておくと、成猫になってからもスムーズにケアできます。ブラシはソフトタイプを使い、優しくなでるようにとかしてあげると、猫も安心してくれます。
シャンプーやトリミングの必要性
猫は本来、シャンプーをしなくても自分で毛づくろいをして清潔を保てますが、長毛種の場合は毛に汚れが付きやすく、皮脂やほこりがたまりやすいため、月に1回程度のシャンプーがおすすめされることもあります。
とはいえ、すべての猫がシャンプーを好むわけではないので、無理に行う必要はありません。汚れが気になる部分だけを拭き取る「部分ケア」でも十分な場合があります。また、毛の長さやボリュームによっては、トリミングサロンでプロにケアをお願いする方法も安心です。
抜け毛対策に役立つアイテム紹介
長毛種を飼うと、どうしても「抜け毛との戦い」は避けられません。毎日のブラッシングと並行して、抜け毛対策グッズを取り入れると、掃除や日々のストレスをぐっと減らすことができます。
たとえば、ペット用掃除機や毛取りローラーは家具やカーペットについた毛の除去に便利です。さらに、自動ブラシマットやグルーミンググローブなど、猫が自分から使えるグッズもあるため、ケアの時間を楽しみながらラクに続けることができます。
失敗しない!自分に合った長毛種を選ぶ3つのコツ

- 性格と暮らしやすさで選ぶ
- 飼いやすさ重視ならどの種類?
- 初めての猫におすすめの長毛種まとめ
性格と暮らしやすさで選ぶ
猫は種類によって性格に傾向があり、長毛種も例外ではありません。たとえば、ラグドールやペルシャのようにおっとりしていて静かな性格の猫は、落ち着いた生活を好む方にぴったりです。一方、メインクーンやソマリのように活発で遊び好きな猫は、にぎやかな家庭や子どもがいる環境でも楽しく過ごせます。
猫との相性は「見た目」だけでなく、「性格」と「ライフスタイルの相性」がカギになります。どんな暮らしを望むかをイメージして、相性の良い猫種を選びましょう。
飼いやすさ重視ならどの種類?
お世話のしやすさを重視したい人にとって、「被毛のケアが楽」「健康的で丈夫」「しつけがしやすい」といった観点で選ぶのもおすすめです。たとえば、ラグドールは被毛が絡まりにくく、性格も穏やかなので初心者にも人気があります。
また、サイベリアンは長毛ながらアレルゲンの量が少ないとされ、アレルギーが心配な方から注目されています。飼いやすさを重視するなら、毛の手入れのしやすさや性格の安定さに注目して選ぶと失敗が少なくなります。
初めての猫におすすめの長毛種まとめ
長毛種を初めて飼うなら、以下のような猫種がおすすめです。
- ラグドール:性格が温和で手入れも比較的しやすい
- サイベリアン:愛情深く健康で、人との関係を築きやすい
- ノルウェージャンフォレストキャット:おだやかで独立心があり、お互いに無理のない距離感で暮らせる
これらの猫種は、初心者でも飼いやすいポイントがそろっています。まずは「一緒にどんな時間を過ごしたいか」を考えて、それに合った猫を迎えることが、猫も人も幸せに過ごす第一歩です。
まとめ
ふわふわの被毛が魅力の長毛種の猫は、一見お手入れが大変そうに見えますが、実は初心者でも飼いやすい猫種が多く存在します。今回紹介した「ペルシャ」「ラグドール」「メインクーン」「ノルウェージャンフォレストキャット」「サイベリアン」は、それぞれ性格も特徴も異なり、自分のライフスタイルに合った子を見つけることがポイントです。長毛種を飼う際は、毎日のブラッシングや抜け毛対策など、少しの手間は必要ですが、その分だけ愛情も深まり、豊かな時間が過ごせます。見た目の美しさだけでなく、猫との相性や暮らしやすさも考えながら、自分にぴったりの長毛猫との暮らしを楽しんでください。
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