「猫を迎えたけれど、あまり水を飲んでいるところを見ない」「ちゃんと水分を摂れているのかな?」と心配になることはありませんか?
猫はもともと水を飲む量が少ない傾向がありますが、食事内容や水の状態、器、水飲み場の環境などによっても飲み方は変わります。
我が家でも3匹の猫と暮らしていますが、それぞれよく使う水飲み場が違います。たまちゃんを迎えた頃には水をあまり飲まなかったため、動きのある水を試そうと自動給水器を取り入れた経験もあります。
この記事では、猫が水を飲まないときに考えられる原因と、家庭で試したい5つの対策を初心者にも分かりやすく紹介します。あわせて、我が家で実際にしている工夫や、動物病院への相談を考えたいケースについても解説します。
猫が水をあまり飲まないのはなぜ?
猫があまり水を飲まないのには、猫の祖先が暮らしていた環境が関係していると考えられています。
猫の祖先は乾燥した地域で暮らしていたため、少ない水分でも生活できるように適応してきたとされています。そのため、猫は犬などと比べると積極的に水を飲まない傾向があります。
また、猫がどのくらい水を飲むかは、食べているフードによっても変わります。ウェットフードなど水分を多く含む食事をしている場合は、食事からも水分を摂るため、水飲み場で飲む量だけでは判断できません。
ただし、「猫はもともと水をあまり飲まないから」と、急な変化をそのままにするのは避けたいところです。いつもより明らかに水を飲まない、食欲や元気がない、尿の様子がおかしいなど、普段と違う状態が見られる場合は注意が必要です。
まずは普段の飲み方を観察しながら、なぜ水を飲まないのか考えてみましょう。
猫が水を飲まないときに考えられる4つの原因
猫が水を飲まないように見えるときには、猫の習性だけでなく、食事や水の状態、器、水飲み場の環境などが関係していることがあります。
まずは愛猫の普段の様子と比べながら、当てはまるものがないか確認してみましょう。
①もともと水をあまり飲まない習性がある
猫はもともと、積極的にたくさんの水を飲む動物ではありません。
そのため、水飲み場を用意していても「思っていたより飲んでいるところを見ない」と感じることがあります。
ただし、大切なのは普段の様子を知っておくことです。いつもと比べて急に飲まなくなった場合は、「猫はもともと水をあまり飲まないから」と決めつけず、ほかに変化がないか確認しましょう。
②食事から水分を摂っている
猫は飲み水だけでなく、食事からも水分を摂っています。
特にウェットフードはドライフードより水分を多く含んでいるため、ウェットフードを食べている猫では、水飲み場から直接飲む量が少なく見えることがあります。
「水をあまり飲んでいない」と感じたときは、水飲み場だけを見るのではなく、普段どのような食事をしているのかも一緒に確認してみましょう。
③水や器が好みに合っていない
用意した水や器が猫の好みに合っておらず、あまり使わないこともあります。
猫によって好みは異なるため、器の素材や大きさ、深さなどを変えることで、飲み方が変わる場合があります。
また、水を長時間そのままにせず、清潔な器に新鮮な水を用意することも大切です。
④水飲み場の場所や環境が気に入らない
水飲み場をどこに置くかも、猫が水を飲む環境を考えるうえで大切なポイントです。
人の出入りが多く落ち着かない場所などでは、その水飲み場をあまり使わない猫もいます。
1か所だけにこだわらず、猫が普段よく過ごす場所や通り道など、利用しやすい場所に水飲み場を用意して、どこをよく使うのか観察してみましょう。
猫が水を飲まないときに試したい5つの対策
猫が水をあまり飲まないときは、水の状態や器、水飲み場などを少し変えることで、飲み方が変わる場合があります。
すべてを一度に変える必要はありません。愛猫の様子を見ながら、できることから少しずつ試してみましょう。
①新鮮な水を用意する
まず試したいのが、清潔な器に新鮮な水を用意することです。
水を長時間そのままにせず、定期的に交換するとともに、器も清潔な状態を保つようにします。
水を交換するときには、残っている量を確認しておくと、普段どのくらい飲んでいるのかを把握する目安にもなります。
②水飲み場を複数用意する
水飲み場を1か所だけではなく、複数の場所に用意する方法もあります。
猫が普段よく過ごす場所や通り道など、飲みたいときに水へアクセスしやすい場所を選んでみましょう。
我が家でも3匹が好きな場所で水を飲めるように複数の水飲み場を用意しており、それぞれよく使う場所が違います。
③器の種類や高さを変えてみる
水は用意しているのにあまり飲まない場合は、器を変えて様子を見る方法もあります。
器にはステンレスや陶器などさまざまな素材があり、大きさや深さ、高さにも違いがあります。
猫によって使いやすい器は異なるため、現在の器をあまり使わない場合は、形や素材、高さなどが違うものを試し、どれをよく使うのか観察してみましょう。
④自動給水器など流れる水を試してみる
器に入れた水だけでなく、自動給水器などを使って流れや動きのある水を試す方法もあります。
我が家では、たまちゃんを迎えた頃に水をあまり飲まなかったため、動きのある水ならどうだろうと思い、自動給水器を取り入れました。
現在も同じタイプの自動給水器を使っており、たまちゃんはリビングに置いている自動給水器を主に利用しています。
ただし、すべての猫が流れる水を好むとは限りません。愛猫の様子を見ながら、選択肢のひとつとして試してみるとよいでしょう。
⑤食事から水分を摂る方法も取り入れる
飲み水だけでなく、食事から水分を摂る方法もあります。
ウェットフードはドライフードより水分を多く含むため、食事からの水分摂取を増やす方法のひとつになります。
ただし、現在の食事を大きく変更する場合や、療法食を食べている場合、持病がある場合などは、自己判断だけで変更せず獣医師に相談しましょう。
我が家では水飲み場を複数用意しています
我が家では、たま・むた・とびの3匹が好きな場所で水を飲めるように、複数の水飲み場を用意しています。
普段の自宅では、リビングに自動給水器とウォーターボウル、キッチンにステンレス製の器を置いています。
すべて3匹で共有していますが、たまちゃんはリビングの自動給水器、むたくんはウォーターボウル、とびくんはキッチンのステンレス製の器を主に利用しています。
同じ家で暮らしていても、3匹を見ているとよく使う水飲み場には違いがあります。そのため我が家では、1か所だけに決めるのではなく、猫が普段よくいる場所や通る場所を中心に水飲み場を用意しています。
実際に我が家で使っている4種類の給水方法や、それぞれの良かったところ・気になるところについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。
猫の水飲み場はどうしてる?我が家で使っている4種類の給水方法
水を飲まないときに動物病院へ相談したいケース
猫が水を飲まないときは、水飲み場や器を工夫するだけでなく、体調に変化がないか確認することも大切です。
特に、いつもより明らかに水を飲まなくなった状態が続いている場合や、食欲や元気がない、何度も吐くなど、ほかの症状も見られる場合は、家庭での対策だけで様子を見続けず、動物病院へ相談しましょう。
また、水を飲む量だけでなく、おしっこの様子も確認してください。何度もトイレに行く、排尿時に痛そうにする、血尿が見られる、おしっこの量が極端に少ないといった変化も受診を考えたいサインです。
特に、おしっこをしようとしているのにほとんど出ない、またはまったく出ない場合は、早急に動物病院を受診してください。
普段から水の飲み方や食欲、元気、おしっこの回数や量などを観察しておくと、いつもとの違いにも気づきやすくなります。
まとめ|猫に合った方法で水分を摂れる環境を作ろう
猫が水をあまり飲まないときは、猫の習性だけでなく、食事内容や水の状態、器、水飲み場の環境など、さまざまな理由が考えられます。
まずは新鮮な水を用意し、水飲み場を複数にする、器の種類や高さを変える、流れる水を試す、食事から水分を摂る方法を取り入れるなど、愛猫の様子を見ながらできることから試してみましょう。
我が家でも3匹それぞれよく使う水飲み場が違うため、猫が普段過ごす場所や通り道を中心に複数の水飲み場を用意しています。
大切なのは、「猫はもともと水をあまり飲まないから大丈夫」と決めつけず、普段の飲み方や食欲、元気、おしっこの状態などを観察しておくことです。
いつもと比べて明らかな変化がある場合や、体調に気になる様子がある場合は、家庭での対策だけで様子を見続けず、動物病院へ相談しましょう。

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