「猫を多頭飼いしてみたいけれど、猫同士が仲良くできるか心配」「すでに複数の猫と暮らしているけれど、ケンカや取り合いに困っている」そんな悩みはありませんか?
猫が複数いれば、一緒に寝たり、毛づくろいをしたりする微笑ましい姿が見られることもあります。しかし、実際の多頭飼いは楽しいことばかりではありません。
我が家では、たま・とび・むたの3匹と暮らしています。
たまととびは一緒に寝たり毛づくろいをしたりしますが、たまとむたは相性があまり良くなく、むたが近づくだけでたまが怒ることもあります。
さらに、ご飯の取り合いやトイレ中の邪魔、お気に入りの場所の奪い合いなど、日常生活の中でもさまざまな困りごとがあります。
それでも、3匹それぞれの性格や行動を観察しながら、少しでも安心して暮らせるように工夫を続けています。
この記事では、猫の多頭飼いで実際に困った6つのことと、我が家で行っている対策を紹介します。
これから多頭飼いを始める方や、猫同士の関係に悩んでいる方にとって、ひとつの参考になればうれしいです。
猫の多頭飼いで実際に困った6つのこと
猫を3匹飼っていると、1匹だけでは経験しなかった困りごとが出てきます。
我が家のたま・とび・むたも、それぞれ性格や行動が異なるため、毎日穏やかに過ごしているわけではありません。
ここからは、実際に困った6つのことと、我が家で行っている対策を紹介します。
① 猫同士のケンカ・追いかけっこ
我が家では、猫同士の追いかけっこがよく起こります。
ただし、いつも同じ猫が追いかけるわけではありません。
たまがとびやむたを挑発して追いかけられることもあれば、とびがたまを追いかけていたはずなのに、いつの間にかむたに追いかけられていることもあります。
もちろん、その逆になることもあります。
とびは基本的に温厚ですが、たまやむたの行動が激しくなると怒ることがあります。
たまの場合は、遊びの延長で追いかけっこを始めているように見えるものの、相性があまり良くないむたに追いかけられると、本気で怒ってしまうことがあります。
一方、むたは2匹の遊びに混ざりたいように見えますが、力加減が強くなりやすく、たまやとびに怒られることが多いです。
我が家では、追いかけっこが始まっても基本的には見守るようにしています。
ただし、顔や喉元などを狙うような、ケガにつながりそうな行動が見られた場合は仲裁に入ります。
その際は、名前を呼んだり、おもちゃで気をそらしたりして、猫同士が距離を取れるようにしています。
現在のところ、仲裁のために別々の部屋へ引き離すことはしていません。
ただし、これはあくまで我が家の対応です。悲鳴を上げる、一方的に追い詰められる、逃げられない、ケガをするといった状況では、早めに安全を確保する必要があります。
激しいケンカの最中に素手で割って入ると、人もケガをするおそれがあります。必要に応じて仕切りなどを使い、安全に距離を取らせることが大切です。
② ご飯やおやつの取り合い
多頭飼いで特に困っていることのひとつが、ご飯の取り合いです。
我が家では、むたがほかの2匹より先にご飯を食べ終わることが多く、そのままたまやとびのご飯を食べに行こうとします。
しかも、たまととびはむたにじっと見られると、ご飯を譲ってしまうようになりました。
そこで我が家では、むたが食べ終わる頃になると、飼い主が様子を確認するようにしています。
むたが食べ終わったら、たま・とびとの間に立ち、2匹が食べ終わるまでむたが近づかないように見守ります。
このとき、たまととびを直接見張らないことも意識しています。
2匹は見られていると食べなくなる可能性があるため、むたの動きを確認しながら、落ち着いて食事を続けられるようにしています。
おやつでも取り合いになることがあります。
口からこぼれたおやつを取り合ったり、独り占めしようとして飼い主の腕を抱え込んだりすることもあります。
そのため、ゼリーなどの液状タイプはそれぞれのご飯の器に入れ、粒タイプは1匹ずつ順番に与えるようにしています。
多頭飼いでは、単に同じ量を用意するだけでなく、それぞれが落ち着いて食べられる環境を作ることが大切だと感じています。
なお、食事を奪われることで十分に食べられない猫がいる場合は、食事場所を離したり、視線を遮ったりする方法も検討する必要があります。
③ トイレをめぐる問題
我が家では、むたがほかの猫のトイレを邪魔してしまうことがあります。
たまやとびがトイレを使っているときに、むたが近づいて邪魔をしそうになるため、そのような場面では名前を呼び、こちらへ来てもらうようにしています。
排泄中に邪魔をされると、猫が落ち着いてトイレを使えなくなる可能性があります。
そのため、できるだけ安心して排泄できる環境を守るようにしています。
また、むたには排泄物に砂をかけないという特徴もあります。
気づいたときは飼い主が早めに片付けるようにしていますが、不在時には、たまやとびが気になって砂をかけていることもあります。
同じ環境で暮らしていても、トイレでの行動にはそれぞれ違いがあるのだと感じています。
ただし、トイレを避ける、排泄の失敗が増える、排尿しづらそうにするといった変化がある場合は、単なる猫同士の問題と決めつけず、環境や体調を確認することが大切です。
多頭飼いでは、猫が落ち着いてトイレを使える環境づくりも大切です。我が家でのトイレの数や配置、3匹それぞれの使い方については、「初めての多頭飼いでトイレは何個必要?3匹と暮らす我が家のトイレ事情」で詳しく紹介しています。
④ 寝床やお気に入りの場所の取り合い
我が家の3匹は、それぞれ落ち着く場所が異なります。
たまはその日の気分によって過ごす場所が変わりますが、とびが使っている場所を気に入ってしまうこともあります。
そんなときは、とびに噛みついて場所を奪ってしまうこともあります。
とびは普段、飼い主のそばにいることが多いのですが、それ以外の場所ではたまに場所を譲ることがあります。
一方、むたはたまととびがあまり寄り付かない場所で過ごすことが多いです。
3匹が同じ場所を取り合うとは限らず、それぞれが自分の落ち着く場所を選んでいるように見えます。
こうした様子を見ていると、多頭飼いでは、猫の頭数に合わせて複数の休息場所を用意することが大切だと感じます。
特定の猫がいつも場所を奪われたり、安心して休める場所がなくなったりしている場合は、寝床や隠れ場所の配置を見直すことも必要です。
これから新しく猫を迎える方は、猫用品だけでなく、落ち着いて過ごせる場所も事前に考えておくと安心です。「初めて猫を迎える準備|初心者が確認したい6項目と必要なもの」では、我が家で実際に準備した用品や部屋づくりについて紹介しています。
⑤ 猫同士の相性の違い
我が家の3匹は、組み合わせによって関係性が大きく異なります。
たまととびは、一緒に寝たり、毛づくろいをしたりすることがあります。
比較的仲良く過ごしていますが、たまがとびの場所を奪うこともあり、いつも穏やかというわけではありません。
一方、たまとむたは相性があまり良くありません。
追いかけっこのときだけでなく、むたが近づいただけでたまが怒ることもあります。
とびとむたは、普段から一定の距離を保って過ごしています。
このように、同じ家で暮らしていても、猫同士の関係性はそれぞれ違います。
我が家では、3匹が常に仲良く過ごすことを目標にするのではなく、それぞれが安心して生活できることを大切にしたいと考えています。
猫同士が一緒に寝ないからといって、必ずしも問題があるわけではありません。
ただし、近づくだけで威嚇する、一方的に追いかけられるなどの状態が続く場合は、ストレスの兆候にも注意する必要があります。
⑥ 飼い主への甘え方の違い
我が家の3匹は、飼い主への甘え方もそれぞれ違います。
たまは、甘えたいときとそうでないときの差が大きいタイプです。
甘えたいときは飼い主を独占したいように見え、ほかの猫が近くにいることさえ許せない場合があります。
実際に、甘えているほかの猫に噛みついてしまうこともあります。
しかし、甘えたい気分でないときは、飼い主に寄り付きもしません。
一方、とびは普段から甘えたいタイプです。
ほかの猫が甘えていても気にせず、飼い主の膝の上に乗ってきます。
別の猫を構っていると、鳴いたりじっと見つめたりして、自分も甘えたいことをアピールします。
むたは、そんな2匹とは対照的です。
たまやとびが飼い主に甘えている間は近づかず、誰もいなくなったタイミングを見計らって甘えに来ます。
同じ家で暮らしていても、甘えたいタイミングや距離感はまったく違います。
こうした行動を単純に「嫉妬」と決めつけるのではなく、それぞれの猫がどのような場面で安心して甘えられるのかを観察することが大切だと感じています。
3匹が暮らしやすいように我が家で工夫していること
ここまで紹介したように、我が家ではケンカや取り合いなど、さまざまな困りごとがあります。
その中で意識しているのは、3匹全員に同じ対応をするのではなく、それぞれの性格や行動に合わせることです。
ケンカは様子を見ながら必要なときに仲裁する
追いかけっこが始まっても、すぐに止めるのではなく、まずは様子を確認します。
ただし、ケガにつながりそうな行動が見られたときは、声をかけたり、おもちゃで注意をそらしたりして距離を取らせます。
猫同士のやり取りを見守ることと、危険な状態を放置することは別だと考えています。
食事中はむたの動きを確認する
むたが先に食べ終わってほかの2匹のご飯を食べに行かないよう、食事が終わる頃には飼い主が様子を確認します。
むたとたま・とびの間に立つことで、2匹が落ち着いて食事を続けられるようにしています。
特に、たまととびをじっと見張らないようにすることが、我が家ならではの工夫です。
トイレ中はほかの猫に邪魔をさせない
むたがほかの猫のトイレを邪魔しそうになったときは、名前を呼んでこちらへ来てもらいます。
また、排泄物に砂をかけないこともあるため、気づいたときは早めに掃除するようにしています。
それぞれの距離感を尊重する
たまととびは一緒に過ごすことがありますが、たまとむたは衝突しやすく、とびとむたは一定の距離を保っています。
無理に同じ場所で過ごさせるのではなく、それぞれが落ち着ける距離感を大切にしたいと考えています。
また、飼い主への甘え方も3匹で異なるため、誰かが甘えてこないからといって無理に構うのではなく、それぞれのペースを尊重しています。
多頭飼いで大切だと感じたこと
3匹と暮らしていて感じるのは、猫同士の関係は単純に「仲が良い」「仲が悪い」だけでは説明できないということです。
一緒に寝たり毛づくろいをしたりする関係でも、場所を取り合うことがあります。
普段は距離を保っている猫同士でも、追いかけっこになることがあります。
また、飼い主に甘えたいタイミングもそれぞれ違います。
だからこそ、猫同士を無理に仲良くさせようとするよりも、それぞれが安心して食事・排泄・休息できる環境を整えることが重要だと感じています。
我が家では、水飲み場も複数用意しています。3匹が同じ場所に集まってケンカになるのを避けるためです。実際の設置場所や、たま・とび・むたがそれぞれよく使う水入れについては、「猫の水飲み場はどうしてる?我が家で使っている4種類の給水方法」で紹介しています。
もちろん、我が家の方法がすべての猫に合うとは限りません。
ケンカや威嚇が激しくなる、食事を十分に取れない、トイレを避ける、隠れて出てこなくなるなどの変化が見られる場合は、生活環境を見直し、必要に応じて獣医師や猫の行動に詳しい専門家に相談することも大切です。
まとめ|多頭飼いではそれぞれの個性を尊重することが大切
今回は、我が家のたま・とび・むたとの暮らしをもとに、猫の多頭飼いで実際に困った6つのことを紹介しました。
我が家で経験している困りごとは、次の6つです。
- 猫同士のケンカや追いかけっこ
- ご飯やおやつの取り合い
- トイレ中の邪魔や排泄後の行動の違い
- 寝床やお気に入りの場所の取り合い
- 猫同士の相性の違い
- 飼い主への甘え方やタイミングの違い
3匹と暮らしていると、仲良く一緒に寝ている日もあれば、ちょっとしたことで怒ったり、場所を取り合ったりする日もあります。
特に我が家では、たま・とび・むたの性格がそれぞれ違うため、同じ対応がすべての猫に合うとは限りません。
だからこそ、猫同士を無理に仲良くさせるのではなく、それぞれが安心して食事やトイレ、休息ができる環境を整えることを大切にしています。
多頭飼いには大変なこともありますが、3匹それぞれの個性を知ることができるのも、複数の猫と暮らす楽しさのひとつです。
この記事が、多頭飼いで悩んでいる方や、これから複数の猫を迎えようと考えている方の参考になればうれしいです。


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