猫のブラッシングをしようとすると、逃げたり、鳴いたり、噛んだりして嫌がることはありませんか?
抜け毛や毛玉を防ぐためにお手入れをしたくても、猫が嫌がると、どこまで続けてよいのか悩んでしまいますよね。
我が家では3匹の猫と暮らしていますが、ブラッシングへの反応はそれぞれ異なります。
たまはブラッシングが苦手で、始める前に体を捕まえた段階から鳴いて噛むことがあります。一方、とびはブラッシングが好きで、むたは比較的落ち着いて受け入れています。
このように、同じ家庭で暮らしていても、ブラッシングへの感じ方には個体差があります。
この記事では、猫がブラッシングを嫌がる5つの理由と、無理なく慣れてもらうための5つの対処法を解説します。あわせて、我が家の3匹の様子や、ブラッシングを中断した方がよいサインも紹介します。
猫がブラッシングを嫌がる5つの理由
猫がブラッシングを嫌がる理由は、性格だけではありません。ブラシの刺激や体を拘束されること、過去の経験など、さまざまな原因が考えられます。
まずは、よくある5つの理由を確認してみましょう。
①ブラシが皮膚に当たって痛い
ブラッシング中にブラシの先端が皮膚に強く当たったり、毛の絡まりを引っ張ったりすると、猫が痛みを感じることがあります。
特に長毛猫は、脇の下やお腹、後ろ脚の付け根などに毛玉ができやすく、無理にとかすと皮膚まで引っ張ってしまうことがあります。
ブラシをかけた瞬間に体をよじったり、噛もうとしたりする場合は、痛みがないか確認することが大切です。
②体を捕まえられることが苦手
猫によっては、ブラッシングそのものよりも、体を押さえられたり、自由に動けなくなったりすることを嫌がります。
ブラッシングのために抱き上げたり、逃げないように固定したりすると、不安やストレスを感じる場合があります。
我が家のたまも、ブラッシングを始める前に体を捕まえた段階から鳴いて噛むことがあります。
そのため、ブラシを当てる前から嫌がる猫には、まず捕まえずにお手入れできる環境を考えることが重要です。
③ブラシの感触や音が苦手
ブラシの素材や形状によって、猫が感じる刺激は異なります。
例えば、金属製のピンが皮膚に触れる感覚や、ブラシが毛を通るときの音を嫌がる猫もいます。
ある種類のブラシだけを嫌がる場合は、道具との相性が関係している可能性があります。
ただし、柔らかいブラシであっても、強くこすれば皮膚に負担がかかるため注意しましょう。
④過去の嫌な経験を覚えている
以前のブラッシングで毛を強く引っ張られたり、長時間押さえられたりした経験があると、お手入れそのものを警戒するようになることがあります。
ブラシを見せただけで逃げる場合や、いつもお手入れする場所に連れて行こうとすると嫌がる場合は、過去の経験が影響している可能性もあります。
嫌がる猫を無理に押さえ続けると、さらに苦手意識が強くなることがあるため、慎重に対応しましょう。
⑤体調不良や皮膚の異常がある
普段はブラッシングを受け入れる猫が突然嫌がるようになった場合は、体調の変化にも注意が必要です。
皮膚の炎症や傷、毛玉による引きつれ、関節の痛みなどがあると、触られること自体を嫌がる場合があります。
特定の場所を触ると怒る、皮膚が赤い、脱毛している、痛そうに鳴くといった症状がある場合は、無理にブラッシングせず、動物病院で相談してください。
ブラッシングを嫌がる猫に試したい5つの対処法
ブラッシングが苦手な猫には、無理に慣れさせようとするよりも、嫌がらずに過ごせる経験を少しずつ増やすことが大切です。
ここでは、自宅で試しやすい5つの対処法を紹介します。
①無理に捕まえず、猫が落ち着いているときに行う
猫を追いかけて捕まえたり、逃げないように押さえたりすると、ブラッシングへの警戒心が強くなる可能性があります。
まずは、猫が自分から近づいてきたときや、落ち着いてくつろいでいるときを選びましょう。
最初から全身をとかそうとせず、猫が嫌がる前に終えることを意識します。
ただし、眠っている猫を突然触って驚かせたり、嫌がっているのに続けたりすることは避けてください。
②最初は1〜2回ブラシを通すだけにする
ブラッシングが苦手な猫に、最初から長時間のお手入れをする必要はありません。
ブラシを見せても落ち着いていられることから始め、慣れてきたら背中など触られることを嫌がりにくい場所を1〜2回だけとかしてみましょう。
その段階でも嫌がる場合は、ブラシを当てずに終えて構いません。
短い時間でも落ち着いて過ごせた経験を積み重ねることが大切です。
③猫に合ったブラシを選ぶ
ブラッシングを嫌がる原因が道具の刺激にある場合は、ブラシの種類を見直すことも一つの方法です。
ブラシには、スリッカー、コーム、ラバーブラシなど、さまざまな種類があります。
毛の長さや毛質、猫の好みによって使いやすい道具は異なるため、目的に合ったものを選びましょう。
我が家で実際に使用しているブラシ4種類の特徴や使い分けについては、以下の記事で詳しく紹介しています。
④おやつや声かけで良い印象をつくる
猫が落ち着いてブラシを見たり、軽く触れられたりしたときには、優しく声をかけたり、好みのおやつを与えたりする方法もあります。
ブラッシングと良い経験を結びつけることで、少しずつ警戒心が和らぐ場合があります。
ただし、おやつを与えながら無理に押さえ続けるのではなく、猫が嫌がったら中断しましょう。
食事制限がある猫の場合は、おやつの種類や量にも注意が必要です。
⑤嫌がるサインが出たらすぐに中断する
猫が鳴く、噛もうとする、しっぽを激しく振る、耳を伏せる、体をよじるといった反応を見せた場合は、ブラッシングを中断しましょう。
無理に続けると、猫がさらにブラッシングを嫌がるようになる可能性があります。
特に、噛むほど強く嫌がる場合は、手を口元に近づけず、安全を確保することが大切です。
どうしても必要なお手入れができない場合は、動物病院などで安全なケア方法を相談してください。
我が家の3匹のブラッシング事情
我が家では、たま・とび・むたの3匹と暮らしています。
同じ家庭で生活していても、ブラッシングに対する反応はそれぞれ違います。
たま|始める前から鳴いて噛むほど苦手
たまは、ブラッシングが苦手です。
ブラシをかけ始めてから嫌がるのではなく、お手入れのために体を捕まえた段階から鳴いて噛むことがあります。
この様子から、ブラシの感触だけでなく、体を捕まえられることや、これからお手入れされると感じることも苦手なのかもしれません。
ただし、実際に何を嫌がっているのかは、この反応だけでは判断できません。
たまのようにブラッシング前から嫌がる猫には、無理に捕まえて続けるのではなく、まずは落ち着いて触れられる状況をつくることが大切だと考えています。
とび|ブラッシングが好き
とびは、3匹の中でブラッシングが好きな猫です。
たまとは反対に、お手入れに対して比較的好意的な反応を示します。
ただし、ブラッシングが好きな猫でも、長時間続けたり、同じ場所を何度もとかしたりすると負担になることがあります。
猫の様子を見ながら、適度なところで終えることが大切です。
むた|比較的落ち着いて受け入れる
むたは、ブラッシングに対して特別好きでも嫌いでもない、比較的普通の反応を示します。
むたのような長毛猫は、毛の絡まりや毛玉に注意したいところです。
嫌がらずに受け入れている場合でも、皮膚に負担をかけないように優しくとかすことを意識しましょう。
このように、3匹を比べるだけでも、ブラッシングへの反応には大きな違いがあります。
猫の性格やその日の状態に合わせて、お手入れ方法を調整することが重要です。
ブラッシングで注意したいこと
毛玉を無理に引っ張らない
長毛猫の毛玉は、皮膚の近くで固まっていることがあります。
無理にブラシを通すと皮膚を引っ張って痛みを与えるため、強く引っ張らないようにしましょう。
特に皮膚に密着した毛玉や大きな毛玉は、自宅でハサミを使って切ろうとすると皮膚を傷つける危険があります。
安全に取り除けない場合は、動物病院や猫の扱いに慣れた専門家に相談してください。
皮膚の赤みや傷がないか確認する
ブラッシングの際は、抜け毛だけでなく皮膚の状態にも目を向けましょう。
赤み、かさぶた、脱毛、湿り気のある部分などが見られる場合は、その場所へのブラッシングを避けてください。
皮膚の異常がある場合や、触ると痛がる場合は、早めに動物病院で相談しましょう。
どうしても嫌がる場合は専門家に相談する
ブラッシングを強く嫌がり、自宅では安全にお手入れできない猫もいます。
特に長毛猫は、毛玉を放置すると皮膚のトラブルにつながることがあります。
無理に押さえつけてお手入れするのではなく、動物病院で健康状態を確認し、必要に応じて適切なケア方法を相談しましょう。
猫のブラッシングに関するよくある質問
Q. 猫のブラッシングは毎日必要ですか?
必要な頻度は、毛の長さや毛質、抜け毛の量、猫の体調によって異なります。
一般的に長毛猫は毛が絡まりやすいため、毎日の状態確認とこまめなお手入れが役立ちます。
一方、短毛猫では長毛猫ほど頻繁なブラッシングを必要としない場合もあります。
嫌がる猫に無理に毎日ブラシをかけるのではなく、毛玉や皮膚の状態を確認しながら、必要に応じて獣医師に相談してください。
Q. 噛んでくる猫にもブラッシングを続けた方がよいですか?
噛むほど嫌がっている場合は、いったん中断しましょう。
無理に続けると猫のストレスが強くなるだけでなく、飼い主がけがをする危険もあります。
まずは嫌がる原因を考え、捕まえずに触れられる環境づくりや、短時間での慣らし方を試してください。
突然噛むようになった場合や、痛みが疑われる場合は、動物病院で相談することをおすすめします。
Q. ブラッシングができない日はどうすればよいですか?
猫が強く嫌がる日は、無理にブラッシングをする必要はありません。
ただし、長毛猫で毛玉ができている場合などは、放置せず適切な対応が必要です。
お手入れが難しい状態が続く場合は、動物病院などで相談し、猫に負担の少ない方法を検討しましょう。
まとめ|猫が嫌がるときは無理にブラッシングしないことが大切
猫がブラッシングを嫌がる理由には、ブラシによる刺激や痛み、体を捕まえられることへの不安、過去の経験など、さまざまな原因が考えられます。
嫌がる猫に無理やりブラッシングを続けるのではなく、まずは何を嫌がっているのかを考え、猫のペースに合わせて少しずつ慣れてもらうことが大切です。
今回紹介した対処法を振り返ってみましょう。
- 無理に捕まえず、落ち着いているときに行う
- 最初は1〜2回ブラシを通す程度から始める
- 猫の毛質や好みに合ったブラシを選ぶ
- おやつや声かけで良い印象をつくる
- 嫌がるサインが出たらすぐに中断する
我が家の3匹も、ブラッシングに対する反応はそれぞれ違います。
たまは始める前に体を捕まえた段階から鳴いて噛むほど苦手ですが、とびはブラッシングが好きで、むたは比較的落ち着いて受け入れています。
このように、同じ家庭で暮らしていても、猫によって感じ方は異なります。
ブラッシングは被毛や皮膚を清潔に保つためのお手入れですが、猫に強いストレスを与えてまで続ける必要はありません。
毛玉がひどい場合や、皮膚の異常が見られる場合、自宅で安全にお手入れできない場合は、動物病院で相談しましょう。
猫それぞれの性格や体調に合わせて、無理のないブラッシングを心がけていきたいですね。


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