地震や台風などの災害は、いつ起こるかわかりません。
猫と暮らしていると、自分たちの防災だけでなく「猫のために何を準備しておけばいい?」「避難するときはどうやって連れて行けばいい?」と不安に感じる方もいるのではないでしょうか。
特に多頭飼いでは、猫の頭数分の用品を準備するだけでなく、実際に全員を連れて避難できる方法まで考えておく必要があります。
我が家では、たま・とび・むたの3匹と暮らしているため、3匹分のキャリーやハーネス、フード、猫砂、猫用トイレなどを準備しています。また、迷子になった場合の対策や予防接種記録の保管など、できる範囲で備えをしています。
この記事では、猫の防災で知っておきたい6つの備えと、3匹と暮らす我が家で考えている避難方法について紹介します。
猫の防災は災害が起きる前の準備が大切
猫の防災では、災害が起きてから必要なものを準備するのではなく、普段から少しずつ備えておくことが大切です。
災害時には、いつも利用しているお店で猫用品を購入できなかったり、避難先ですぐに必要なものが手に入らなかったりする可能性があります。
また、必要なものをそろえるだけでなく、猫をどのように連れて避難するのか、避難先ではどのように過ごすのかまで考えておく必要があります。
我が家も3匹の猫と暮らしているため、「3匹をどうやって連れて避難するか」という点まで考えながら準備しています。
まずは、猫との避難に備えて我が家でも準備しているものを交えながら、知っておきたい6つの備えを見ていきます。
猫の防災で知っておきたい6つの備え
猫の防災では、フードやトイレ用品などを備蓄するだけでなく、避難するときに必要になるキャリーや迷子対策、猫の情報なども準備しておく必要があります。
必要なものは猫の頭数や普段の生活によっても変わるため、「自分の家では何が必要か」を考えながら準備することが大切です。
ここからは、猫との避難に備えて知っておきたい6つの備えを、我が家で実際に準備しているものとあわせて紹介します。
①猫の頭数に合わせてキャリー・ハーネスを準備する
猫と一緒に避難するときに必要になるのが、猫を安全に移動させるためのキャリーです。
我が家には、たま・とび・むたの3匹がいるため、それぞれ1匹ずつ入れられるように3つのキャリーを用意しています。
ただし、多頭飼いではキャリーの数をそろえるだけでなく、「実際にどうやって全員を運ぶのか」まで考えておくことも大切だと感じています。
災害が起きたときに必ず2人で避難できるとは限らないため、我が家では1人でも3つのキャリーを運べるように、1つは肩に掛けられる持ち手の長いタイプを選んでいます。
また、キャリーとあわせてハーネスも準備しています。災害時は普段とは違う環境になるため、猫が驚いて飛び出してしまう可能性も考え、脱走対策も意識しています。
キャリーは種類によって大きさや持ち運びやすさ、出入口の位置などが異なります。我が家で実際に使っている3種類については、「猫にキャリーバッグは必要?実際に使っている3種類と選び方」で詳しく紹介しています。
②フードと水を備蓄しておく
災害が起きると、普段購入している猫のフードや水がすぐに手に入らない可能性があります。そのため、猫が普段食べているフードや飲み水も事前に備えておくことが大切です。
環境省の「人とペットの災害対策ガイドライン」改訂案では、ペットに必要なものは少なくとも5日分、できれば7日分以上を持ち出し用品として用意しておくことが示されています。
我が家では、フードのように消費期限があるものは防災用として長期間保管するのではなく、普段食べているものを少し多めにストックしています。
ストックしているものから普段の食事に使い、減った分を新しく購入して補充することで、できるだけ期限切れにならないようにしています。
一方で、現在の我が家では猫用の飲み水を防災用として十分に備蓄できていません。水も猫との避難生活に必要になるため、今後見直していきたい備えのひとつです。
災害時だからと普段と違うフードを用意するのではなく、食べ慣れているものを普段から少し多めに置いておくと、日常生活の中で防災対策を続けやすいと感じています。
③猫砂・トイレ・ペットシーツを準備する
災害時に備えて、猫の排泄に必要なものも準備しておきます。
我が家では、猫砂・猫用トイレ・ペット用シーツを災害時にも使えるようにストックしています。
環境省の「人とペットの災害対策ガイドライン」でも、ペットシーツや排泄物の処理用品、トイレ用品などが災害時の備蓄品として挙げられています。猫の場合は、使い慣れた猫砂を準備しておくことも大切です。
特に我が家のような多頭飼いでは、1匹分だけではなく3匹が使うことを考えて準備しておく必要があります。
普段使っている猫砂など、消費期限をあまり気にする必要がないものについては、災害時に使える分も含めてストックするようにしています。
また、避難先では自宅と同じ環境でトイレを用意できるとは限りません。猫砂だけではなく、持ち出して使える猫用トイレやペットシーツも一緒に準備しています。
我が家で普段どのように猫のトイレを設置しているのかについては、「初めての多頭飼いでトイレは何個必要?3匹と暮らす我が家のトイレ事情」で詳しく紹介しています。
④マイクロチップ・ネームタグで迷子対策をする
災害時には、避難の途中や普段とは違う環境で猫が逃げてしまい、飼い主と離れ離れになる可能性もあります。そのため、万が一迷子になったときに飼い主を確認できるようにしておくことも防災対策のひとつです。
我が家では、たまとむたにはマイクロチップが入っており、とびには首輪にネームタグを付けています。
環境省でも、猫の迷子対策として首輪と迷子札、マイクロチップなどによる所有者明示が挙げられています。
マイクロチップは首輪やネームタグのように外れてしまう心配が少なく、保護されたときに専用の機器で読み取ることで、登録されている飼い主の情報を確認できます。
ただし、マイクロチップは入っているだけではなく、飼い主の情報が正しく登録されていることも大切です。引っ越しや電話番号の変更などがあった場合には、登録情報も忘れずに見直しておきます。
災害時に必ず迷子を防げるとは限らないからこそ、普段から「もし離れ離れになったら」という場合も考えて対策しておくことが大切です。
⑤予防接種記録など猫の情報をまとめておく
災害時に備えて、フードやトイレ用品だけでなく、猫の健康状態や飼い主がわかる情報もまとめておくことが大切です。
我が家では、たま・とび・むた3匹分の直近の予防接種記録をまとめて、1つのキャリーの中に入れています。
避難するときに必要なものを持ち出すだけでも大変になることを考え、普段からキャリーの中に入れておくことで、いざというときに一緒に持ち出せるようにしています。
環境省でも、災害時に備えてワクチン接種状況や既往症、投薬中の薬、健康状態、かかりつけの動物病院など、ペットに関する情報を準備しておくことが挙げられています。
また、猫とはぐれてしまった場合に備えて、飼い主の連絡先や猫の写真なども用意しておくと安心です。
予防接種を受けたときや猫の健康状態に変化があったときなど、防災用品と一緒に保管している情報も定期的に見直しておきたいと思っています。
⑥避難場所と避難方法を事前に確認しておく
猫の防災では、必要なものを準備するだけでなく、災害が起きたときに「どこへ避難するのか」「猫をどうやって連れて行くのか」も事前に考えておくことが大切です。
災害時に猫と一緒に安全な場所まで避難することを「同行避難」といいます。
ただし、同行避難ができるからといって、避難所で必ず猫と同じ部屋で過ごせるとは限りません。避難先によって、猫を飼育できる場所や受け入れ方法などが異なる場合があります。
そのため、普段から自分が利用する可能性のある避難場所を確認し、ペットを連れて避難できるのか、避難した後はどのような場所で猫を飼育することになるのかを調べておくことが大切です。
また、多頭飼いの場合は、避難場所を確認するだけでなく、飼っている猫全員を実際にどうやって連れて行くのかまで考えておく必要があります。
我が家でも、たま・とび・むたの3匹をそれぞれ1つのキャリーに入れて避難することを想定しています。
防災用品をそろえて終わりにするのではなく、実際に災害が起きたときを想像しながら、避難場所と避難方法を定期的に確認しておきたいと思っています。
多頭飼いの我が家で考えている3匹の避難方法
多頭飼いでは、防災用品を猫の頭数に合わせて準備するだけでなく、災害が起きたときに全員をどうやって連れて避難するのかまで考えておく必要があります。
我が家には、たま・とび・むたの3匹がいます。災害時には3匹をそれぞれキャリーに入れ、一緒に避難することを想定しています。
ここでは、3匹との避難に備えて我が家で考えていることや、実際に避難訓練をした経験について紹介します。
3匹をそれぞれ1つのキャリーに入れて避難する
我が家では、たま・とび・むたをそれぞれ1匹ずつ、3つのキャリーに入れて避難する想定です。
普段からそれぞれの猫に合わせてキャリーを使い分けているため、災害時にも同じキャリーを使用する予定です。
多頭飼いでは、1つのキャリーに複数の猫を入れるのではなく、我が家では1匹につき1つ用意することで、それぞれを安全に運べるようにしています。
ただし、3匹分となるとキャリーを用意するだけでも荷物が多くなります。そのため、「何個必要か」だけではなく、「実際に持って避難できるか」まで考えてキャリーを選ぶようにしています。
1人でも3匹を運べるようキャリーの持ち方も考える
災害が起きたときに、必ず家族2人で一緒に避難できるとは限りません。
そこで我が家では、2人で避難する場合だけでなく、1人で3匹を連れて避難する場合も想定しています。
3つのキャリーのうち1つは、肩に掛けて運べるように持ち手が長いタイプを選びました。1つを肩に掛け、残りのキャリーを手で持つことで、1人の場合でも3匹を連れて移動できるように考えています。
実際の災害時には状況によって避難方法が変わる可能性がありますが、多頭飼いだからこそ「自分1人だったら全員をどう運ぶか」まで普段から考えておくことが大切だと感じています。
普段からキャリーやハーネスに慣れておく
キャリーやハーネスを準備していても、災害が起きたときに猫を入れられなかったり、装着できなかったりすると避難に時間がかかってしまう可能性があります。
我が家では以前、実際に猫たちをキャリーに入れ、ハーネスを装着して避難することを想定した避難訓練をしたことがあります。
実際にやってみることで、用品をそろえるだけでは分からないこともあります。猫をキャリーに入れられるか、ハーネスを装着できるか、キャリーを持って移動できるかなど、避難するときの流れを確認する機会になります。
また、災害時は猫自身も普段とは違う環境に驚く可能性があります。いざというときに初めてキャリーやハーネスを使うのではなく、普段から少しずつ慣れてもらうことも防災対策のひとつです。
猫の防災用品は普段から見直しておく
猫の防災用品は、一度準備したら終わりではありません。フードには消費期限があり、猫の年齢や健康状態によって必要なものが変わることもあります。
いざというときに使えないものがないように、普段の生活の中でストックしているものや猫の情報を定期的に確認しておくことが大切です。
消費期限があるものは普段使いしながらストックする
我が家では、フードなど消費期限があるものは災害用として長期間保管するのではなく、普段使っているものを少し多めにストックしています。
ストックしているものから普段の生活で使い、減った分を新しく購入して補充することで、期限切れを防ぎながら災害時の備えにもなるようにしています。
一方で、普段の生活では使わないものについては、災害時用としてストックしています。
特別な防災用品を一度にすべてそろえるのではなく、普段使っているものを少し多めに用意する方法なら、日常生活の中でも続けやすいと感じています。
防災用品と猫の情報を定期的に確認する
防災用品を見直すときは、フードなどの期限だけでなく、キャリーやハーネスが現在も問題なく使えるか確認しておくことも大切です。
また、猫の健康状態は変わることがあるため、予防接種記録などキャリーに保管している情報についても、古いままになっていないか確認するようにしています。
マイクロチップの登録情報やネームタグの連絡先についても、住所や電話番号などに変更があれば更新が必要です。
猫の防災は、災害が起きたときだけ考えるものではありません。普段の生活の中で少しずつ備えを確認し、現在の猫たちに合った状態にしておくことが、いざというときの行動につながります。
まとめ|猫と一緒に避難できるよう普段から備えておこう
今回は、猫の防災で知っておきたい6つの備えと、多頭飼いの我が家で考えている避難方法について紹介しました。
猫の防災では、キャリーやハーネス、フードや水、トイレ用品などを準備するだけでなく、迷子対策や予防接種記録などの情報、避難場所・避難方法まで考えておくことが大切です。
我が家では、たま・とび・むたの3匹をそれぞれ1つのキャリーに入れて避難することを想定し、2人の場合だけでなく1人でも運べるようにキャリーの持ち方も考えています。
また、フードなど消費期限があるものは普段使っているものを多めにストックし、使いながら補充しています。防災用品を一度そろえて終わりにするのではなく、猫たちの現在の状態に合わせて定期的に見直していくことも必要です。
災害がいつ起こるかはわかりません。まずは自分や家族の安全を確保したうえで、猫たちとも安全に避難できるよう、普段の生活の中でできることから少しずつ備えていきたいと思います。


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